謹製ネルフィルターの使い方

・謹製ネルフィルター 使用
・替えネル(1~3人前用)/付属品 の設置
・裏表の向きは起毛(フワフワ)が外側
 キャンバス地が内側に向くように

フレームの手入れ方法・再整形方法

謹製ネルフィルターは、銅でできております。
強い力を加えた場合にはステンレスよりも変形しやすいです。
特に高温に長時間さらされると「焼きなまし」状態になり弱い力でも変形しやすくなります。
変形した場合には以下の手順で治ります。

実際にはめったに変形しませんが、念のため変形した場合の対処法として紹介します。

再整形:植木鉢を逆さにして輪をはめ込む

輪の形状が歪んだ場合は、上記画像のように器に輪をはめ込むように押し込んで下さい。
①フレームの持ち手側とその対角線上の頂点との2点に指をかけて下方向に押し込む
②両サイド側を押し込む
③全体を包み込むようにしながら下に押し込む
④一度外し、裏返して①~③同じ工程
整形完了

【容器は植木鉢である必要はありません】
植木鉢はたまたま店主が最も使いやすいものとして使用しているだけで、
同心円状でだんだん太くなる形状の器であれば何でもOKです。
例えば小さめのステンレスボウルや、硬いボール(球形)のものなど。
植木鉢は安価に購入できサイズも適切な物が見つけやすいです。

※硬くて整形できない場合
①やっとこ(ペンチ)で持ち手の端を掴む(素手だと火傷するため)
②ガスコンロの火で遠火(炎に触れない距離)で40~60秒炙る
③自然冷却10~30分(すぐに触ると火傷します)
④常温になったら整形工程に進む
これが「焼きなまし」の状態です

硬化作業(叩き)

フレームが軟化した場合や上記整形作業を行った後には仕上げに叩いて硬化させます。
トンカチで上記画像のように平面プレスする方向で「ダン!ダン!」と叩きます。
叩くだけで銅は硬化します。
30秒程度で終わる作業です。

また使い始めの半年のうちにこの作業を1,2回経るとより軟化しにくくなります。

【軟化・変形しやすい使い方】
銅が軟化する原因の第一は、高温での煮沸や長期の湯煎です。
具体的にはフレームごとグツグツに煮沸にかけっぱしだった時や一日中80~90℃の湯煎に入れっぱなしだった時などです。
厳密には到達温度が高くゆっくり冷えた時により顕著に軟化します。
どうしても変形が心配な場合は、煮沸作業はフレームから外した布だけで行うと良いです。

オリジナルネル・可変ネル